Michikusa道草

切ない気持ち

みなさん、こんにちは。桜を散らす雨風が肌寒い今日この頃。

税関の検査もコンテナヤードの植物防疫検査も冬までではなくても、なかなか辛いです。週末は晴れそうだけど。

さて、今日はその植防検査と沖縄尚学高校が優勝した今年のセンバツ甲子園を結ぶ話を少し。今から話す野球の話は先日ラジオで聞きました。ちょっと切なくなる、この意外な組み合わせのエピソード。

 沖縄の高校が初めて甲子園に出場したのは今から45年前のセンバツで首里高校だったそうです。その首里高校は初戦で3-0で負けてしまいました。ヒットも3本しか打てなかった。でも球児の憧れの大舞台で野球が出来たことで大変感動し、みんな負けても清清しい満足感で一杯だった。そう、まさに一生の思い出。

首里高校球児はその思い出の詰まった甲子園の土をグローブの袋へ詰め込む。今でもよく目にする光景。みなさんもテレビで見たことありますよね。

そしてフェリーで一路沖縄へ戻ります。無事到着するのですが、そこで悲しい現実が待っていました。

当時、沖縄はまだ日本に返還されていなくてアメリカの統治下でした。つまり外国に野球をする為に行っていたようなものでした。植物防疫法では外国からの「土」の持込みを原則禁止しています。土の付いた根菜や植木鉢の花なども輸入が禁止もしくは制限されています。微生物、病原菌等の繁殖の恐れがあるものが含まれている土の国内流入を防ぐ為です。

球児たちの思い出の詰まった甲子園の土。泣く泣く海へ捨てたそうです・・・・。高校球児たちの納得いかない気持ちを察すると野球好きの私は本当に切なくなります。

法令遵守とはそういうことなのか?世の中のあらゆる違法行為とは大抵悪いコトです。でも、こんな場合許してあげたい。それが法と法に絡まって生きている人間の情ではないのかな。

法令遵守(コンプライアンス)が叫ばれている昨今だからこそ、改めて人と人との支え合う気持ちを大事にしたいとラジオを聞いて思いました。

ん~偽善者っぽい!          

                                 門司営業所/林

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