Michikusa道草

たまの休みの日には、優雅にゴルフをします、、、というのは嘘で、
“コンニャロ、コンニャロ”言いながら畑で鍬を振り回しています。はたから見たらだいぶあぶないおっさんです。
田舎暮らしに憧れる友人からは「そのうち家族みんなで手伝いに行くからね!」って言われますが畑仕事はそれほど楽しいものではないし本当に友人が手伝いに来ることはありません。
たまに行く銭湯で知り合ったじいさんからは、「けっ、いい若者が休みの日に畑などと、もっとアクティブなことをせんか!」と言われますが私はもうそれほど若くはないし大きなお世話です。

春夏秋冬、せっかく蒔いた種はカラスがほじくり、せっかく育った実はイノシシに食べられます、これを“むなしい”と言います。

来なくていいのに灼熱の夏は毎年きっちりやって来て、雑草との戦いが始まります。寝ても草刈り、起きても草刈り、ちょっとそこまで草刈り、洗濯の合間に草刈り、トイレ磨きしながら草刈り、春にするのは潮干狩りで秋にするのが紅葉狩り、ヤンキーがするのはおやじ狩りで、中学生がはじめてバリカンを買って鏡を見ながら自分で坊主にした頭はトラ刈りで、それから大野将平の得意技は大外刈り、もういい、しつこい。

刈った草は放っておくと勝手に枯れるので適当に燃やして土に混ぜ込み肥料にする、これを“地産地消”と言います、知らんけど。

“庭の草むしりがストレス解消になる”などと悠長なことを言っている役者さんがいたけど草は”むしる”ものではありません。“刈る”ものです。
皆の者! であえ・であえ! 雑草じゃあ、刈って刈って刈りまくれぇええ!!!    きいぇえええ!!!

秋になりようやく収穫の時期がやって来ます。けれども喜びの時間は一瞬で過ぎ去ります、これを”むなしいパート2”と言います。

収穫が終わったら来年のために再びコンニャロ・コンニャロ言いながら鍬を振り回して土の中に酸素を送り込みよくやく1年が終わります、これを”ごくろうさん”と言います。

我々は元来”農耕民族”であるからにしてみんなもっと謙虚に、うやうやしく、一列に並んで、正座して畑の前にひれふすべきだと思います。
次に我々は、いくら踏ん反り返ってみたところで所詮は“東洋の猿”であるからにしてBMWだ、ベンツだなどと高級外車にうつつを抜かすのではなくみんなもっと謙虚に、うやうやしく、一列に並んで、正座して農道のポルシェ(軽トラのことね)に乗って通勤すべきだ、と私は言いたい。
最後になりましたが銭湯で知り合ったうるさいじいさんは畑の隅のイノシシ用の落とし穴にはまり込んでしまえばいいのだ、としみじみ思います、これを“人を謀らば人に謀らる”と言います。はあ?

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