Michikusa道草

暗号と方言

食欲の秋と言えば焼き芋、焼き芋と言えばさつま芋、さつま芋と言えば鹿児島にまつわる小話です。

 

時代は、日本がドイツ・イタリアと同盟を結び世界を相手に一戦交えていた昭和初期。

同盟国がヨーロッパ戦線でガタガタになり始めたため日本は連絡を密に取り合う必要がありました。しかしながら情報戦ではアメリカに完全に後れを取っており暗号での通信に大変苦労していました。

 

苦しみ抜いた末、日本の作戦本部は、方言(鹿児島弁)を暗号として用いるという奇策に出ます。どういうことかというと、ドイツ駐留中の邦人の中から鹿児島県出身者を選び、また東京の作戦本部の中からも選んで方言で電話連絡させるわけです。テレビが普及していなかった当時、日本人が聞いても普通に意味が通じなかった鹿児島弁。

 

この奇策が功を奏し、会話を傍受したアメリカ首脳陣は頭を悩ませます。血眼になってアジアのあらゆる民族の言語を調べ上げましたが、とうとう期限内に解読することは出来ませんでした。そりゃあそうです、鹿児島弁は日本語ですから。

 

当時、鹿児島弁は標準語から最も乖離している方言とされていたそうです。

恐るべし鹿児島弁。

ちぇすと~!

 

タイプライター

 会社で1枚の写真を撮りました。懐かしいと感じた方もいらっしゃると思いますが、英文タイプライターです。私が入社した当時は今のようにパソコンではなく、英文タイプライターを与えられました。これで税関申告書、船荷証券、請求書等を作成しなければなりませんでした。タイプライターですので、やっと書類が完成したと思ったらミスタイプが見つかり愕然、泣きながら打ち直した日々でした。そのうちミスが少なくなり、やっと使いこなせるようになったと喜んだのも束の間、時は既にコンピューターの時代、タイプライターはその役目を終えました。ありえないことですが「今からまたタイプライターで仕事を」などと言われたら…想像しただけで涙が溢れます。

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