Michikusa道草

一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿

 

今年の夏、人生で一度は登ってみたいと思っていた富士山へ行ってきました。

 

大学生時代にもGWを使って富士山に登ろうと山梨へ行ったことがあったのですが、

何も調べずいったため富士山の山開きが7月~9月と知らず、5合目までバスで登って、

お土産だけ買って帰った思い出がありました。

その時はノリと若さだけで登る気満々だったので、登れず残念に思っていましたが、

今思えば皆防寒着も準備せず軽装で、靴も山登りに適した靴ではなく、

山開きしてなくて本当に良かったと心の底から思います。

 

あれから時間が経って、ノリと若さでは通用しなくなってきた今年は、

しっかりと下調べをし、登山用のグッズをフル装備で借りて、

ツアーガイドの案内の元、富士山頂上を目指しました。

 

16時頃少し遅めの時間から登り始めたのですが、登山自体人生初めてで

慣れていなかったこともあり、1時間ほどで息切れするようになりました。

登山開始4時間経って、疲れがピークに達した頃、8合目の山小屋に到着しました。

ガイドの方から「今から仮眠取ります。10:30出発なんでそれまでに準備終わらせて

集合してください。」と案内があり、その時の時刻は20:30。

疲れで思考停止していたので、12時間以上朝までゆっくり寝れると一瞬安堵しましたが、

1泊2日 山頂でご来光を見るツアーでそんなゆっくりする時間があるわけもなく、

2時間後の22:30集合。富士山に来たことを心の底から後悔しました。

 

ぎゅうぎゅう詰めの山小屋でほぼ一睡もできずに集合時間となり、

半泣きで外に出ると、空一面に星が広がっていました。

今まで見た景色の中で一番綺麗で涙が流れましたが、感動の涙ではなかったと思います。

 

それから5時間ほど沢山の休憩を挟みながらなんとか足を進め、頂上へ到着しました。

登ってる時は暑かった体も、頂上に着く頃には冷めきっており、

防寒具の大切さを身に染みて感じました。寒さに凍えながら山頂で見るご来光は圧巻で、

この景色をみるだけで登った意味があったと数時間前の後悔が一瞬で吹き飛びました。

 

富士山には昔から「一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」という言葉があるそうです。

今回、富士山に登った事に後悔は全くありませんが、もう一生登ることはないでしょう。

私の富士山登頂の感想はこの言葉に集約されていると思います。

 

 

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