Michikusa道草

懺悔。

私が極東海運に入社して、早いものでもう11年が過ぎた。

今でこそ通関のことでわからないことは何もないが(うそ)、入社当時は戸惑うことばかりだった。経理を中心に仕事をしているため一人で机に向かって仕事をしていることが多いが、周囲で飛び交う通関の専門用語は自然と耳に入ってくる。

どれも初めて聞く言葉ばかりで全く意味不明だったが、経理の私が通関で忙しく立ち働いているみんなをいちいち呼び止めて教えてもらうのも気が引けて、私の勝手な解釈でそのままやり過ごしていた。

例えば『ファックス対査』という言葉が耳に入ると、私の脳裏には大きな外国船をバックに立派なひげを蓄えた恰幅の良い『ファックス大佐』がうやうやしく敬礼する姿が浮かんでいたり、誰かが「内点(内容点検)に行ってきます。」と出かけていく後姿を見送りながら、(あー、この会社にはどこかにお店(内店)を構えてるんだなぁ)と感心したりしていた。他に『タリフ(関税率表)』と聞けばチョコレートの『トリュフ』を思い浮かべて生唾を飲み込んだりもしていた。

こんな調子で日々を過ごしていた私だが、実は恐ろしいことに11年経った今でもなんと状況はさほど変わっていないのだ。静かに仕事をしているように見えても頭の中は私の勝手な解釈による数々の想像で溢れている。我ながらあまりの進歩のなさにちょっとあきれている。

最後に断っておくが、経理の仕事に関してはまじめに取り組んでいるので、みなさまにはご安心頂きたい。そしてこんな私をこれからも暖かく見守って頂きたい。ダメ?

                                     J

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